[event][Flex][AIR]Adobe RIA Evolution Seminar in Tokyoに行ってきた
2008年2月28日(木)に「Adobe RIA Evolution Seminar in Tokyo@大崎ゲートシティ ゲートシティホール」に行ってきた。
先日行ったコリンムックのActionScript3.0セミナーと同じ会場。
何度かお見かけしたアドビシステムズ社の小島さん、太田さん、海外からいらしたエバンジェリストの方や、クラスメソッドの横田さんなどが、「こんな可能性がある」「うちの開発の手順はこんな感じだ」「こんなもの作ってみた」という話を入れ替わり立ち代わりしてくれて、「AIRの凄さが今ひとつぴんとこない」「Flexで開発するイメージが湧かない」「ブラウザの中でなんでも済ませちゃ駄目なの?」という気持ちにうまーく応えてくれたような内容だった。
最初の「Adobe RIA Technology Overview」は、過去を振り返って「コンテンツのリッチさ」「リーチできる幅の広さ」で比較した時に、どちらも低いのがメインフレーム、「リッチさ」だけが高いのがウェブアプリケーション、「リーチの幅」だけが広いのが以前のデスクトップ、そしてどちらも高いのがリッチインターネットアプリケーションで、ここをAIRが担っていくという話。
このセミナの中で繰り返し出てきたのは「どうやって開発していくか」という話だったけど、一貫していたのは「AIRを始めとしたRIA(リッチインターネットアプリケーション)の開発には、デザイナーとデベロッパーが融合されたチームが必要」ということ。
実際、Flashで作ったものをそのままコンポーネント化できるエクステンションを使って、デザイナーがコンポーネントを作る、全体が出来上がってきたらデベロッパーが必要な箇所にそのコンポーネントを置く、という流れで作業をしている、という会社の話もあった。
面白かったのはSiTE4Dが「CS3とFlex3によるワークフローご紹介」と題して丁寧に説明してくれた「RIA開発の流れ」。
インフォメーションアーキテクチャ(情報の設計者)、デザイナ(ユーザインタフェース、絵を描く人)、デバロッパ(インタラクション、動きを作る人)の3名構成で、同時進行で開発をしていくそうだ。
実際出力するものはインフォメーションアーキテクチャがODF、デザイナがPNG、デベロッパがActionScript。
そしてMXMLやCSS、SWFについては「ワークフローを一定化しすぎると返って破綻し、お客様のためにならない」という考えから、境界線は敢えて曖昧にしているらしい。
確かに案件ごとや投入された人ごとで異なる点が多いんだから、全てを一定化しない方がいいというのは納得出来る。
その3名が決まったら、
インフォメーションアーキテクチャが1. 構造設計、2. 機能設計、3. 製品ガイド作成を行い、
デザイナが1. デッザン、2. デザインカンプ、3. パーツ作成を行い、
エンジニアが1. 調査・研究開発、2. プロトタイプ、3. プロダクト作成を行う、という形で同時進行でプロジェクトが進む。
で、お客様にはそれぞれ1が終わったらPDF、2が終わったらSWF、3が終わったらAIRファイルをお渡しするらしい。
実際に開発している「アスクルデスクトップベータ」の資料やら本体やらを見せながらの説明だったので、かなり「おおお」と思った。
やっぱりサンプルよりも、本当の開発で使ったものや、本当に顧客に提出しているものを見せてもらえる機会って貴重だなー。
点々と職を変えない限り、他の会社の「開発資料」や「顧客向け資料」なんて見られないし・・・。
あと、もうひとつ「おおお」と思ったのは、「仕様書になってしまうと、お客さんにとってイメージがつきにくいので、製品ガイドという形で見開きの資料を作成している」という話。
確かに、直感的に分かりにくくて読まない使わない見ない在ることすら知らないような仕様書よりも、製品ガイド(しかも仕様はちゃんと書いてある)の方がずっといいよね。
言葉の問題かもしれないけど、そっちを目指すべきだったのかも知れない、と個人的に反省。
後は、「デザインは概念によって分類している」という言葉。
これはすごい、実際にどうやってるのか見なかったら、血の通ってない言葉としてスルーしていたかも知れないけど、見て、聞くと、すごい。
デザインは「概念」に基づいて分類しているそうだ。
この「概念」っていうのは、例えば「前進」「後退」「入力」などのことで・・・「ログイン」や「=」は前進に分類されるから、どちらも同じ「前進」のデザインを踏襲する。
ページごととか、機能ごとにデザインを考えるのが私にとっての「普通」だったので、これはびっくりした。
でもユーザにとっては絶対この方が使いやすいよね、ページが違っても根底にある「概念」が一緒なら戸惑わない。
このSiTE4Dの話の他にも、ある会社ではお客さんとのやり取りは全てPDFで行っているが、他の会社ではエクセルやパワーポイントでイメージを見せて、そこに意見を書き込んでもらってやり取りしている、というような開発の方法が聞けて楽しかった。
あと、開発の過程ではなく、使ってみたい!すごい!と思ったのがアドビシステムズ社で実際に使っているという社内向けAIRアプリケーション。
全世界に5000人居る中から社員を検索して写真やプロフィールが見られる、ここまではまあ良く聞く話かもしれないけれど、そこからメッセンジャーみたいに相手の状態が見られるし、その人が誰と一緒に仕事をしているのかというレポートラインも見られる、さらに座席がどこのオフィスのどこにあるのまで確認できる。
絶対便利だ、欲しい、派手じゃないけどこういうのが欲しいです。
最後に「国内デベロッパーによる、最新Enterpirse RIA開発事例ご紹介」で5社がそれぞれ開発事例を紹介して終了。
場内のネットワークが上手く繋がらず、楽天が必死に甘栗のサイトを開こうとするとカーネルパニックを起こしてMacごと落ちるというハプニングもあり、私の中ではすっかり「楽天=カーネルパニック」・・・ではなく、良いユーザインタフェースについて自社の考えを述べていたのが印象深かった。
「ダサくてもいい、エッジでクールでなくても、ユーザが望むものを提供すべき。
目的にあわせた適切な情報提供は見た目に勝る」
実際楽天のお客様の層を考えれば、縦に死ぬほど長くても、地方の商店街みたいな色合いでも、結果的に甘栗が大量に売れているということで「ユーザが望むものを提供できている」という裏づけになっているのかも、どの層に対しても「これがUI的にすぐれているんです!」って押し付けるのはおかしいよね。
紹介していたのはフォトアップローダー、知らなかったけど「着画」(買ったものを着ている画像)という言葉があるようだ。
しっかし「楽天 フォト アップ」「楽天 AIR フォト」あたりで検索しても何も出ないのは、ログインユーザ向けにしか案内ページがないからでしょうか・・・。
もうひとつ、自社で使っているツールを紹介していたのが大日本印刷。
ものすごく「大日本印刷」という言葉が似合わない(失礼!)な方が、「社内におけるプロジェクトや経営の判断のために手作業で行っていた集計を、AIRに任せられる部分はAIRに任せて、『判断』だけに注力できるようにした」というツールを紹介していた。
(それにしても楽天といい大日本印刷といい、ちょっと自虐的な自社紹介が流行っているんだろうか?)
これはー!
このアプリケーションは社内でプロトタイプまでを作って、実際の実装はクラスメソッドに頼んだそうな。
すごいなー、鳥肌が立った。
最後に株式会社フィードテイラーの「常駐型AIRアプリケーション」。
タスクトレイに常駐して、必要な銘柄のIR情報PDFを取ってくるAIRアプリ、「IRCastPro」
すっごくニッチだけど、特定の人にとっては便利なんだろうな。
しかしそれ以上に感じたのは、この人がすごくプレゼンテーションが上手かったこと。
今日は幾つに分けて何を話すよ、繰り返すけど大事なポイントはここだよ、最後に話したことをざっくり振り返るよ、大事なのはここね、という感じでポイントをきちんと伝えられるように話が構成されている。
ぼんやり聞いてると気付かないかも知れないけど、ああやって話すの難しいんだよね、素晴らしい。
と、いう感じで予定より4,50分遅れて終了。
AIRやFlexのことを知っている人が増えて、裾野が広がってきたと同時に、既にこんなすごい物を作っている会社があるんだ、と愕然。
喜びに満ちた驚きを与えられる機会って、こうして外に出て行かないとなかなか無いよな。
お土産にAdobe:Innovation これまでの25年、これからの25年という本を貰った、わーい。
会社の過去、現在、未来、そして扱っている商品についてのみ書かれた本を貰って、「嬉しい」と思ってもらえるような会社が世の中に幾つあるだろう。
先日行ったコリンムックのActionScript3.0セミナーと同じ会場。
何度かお見かけしたアドビシステムズ社の小島さん、太田さん、海外からいらしたエバンジェリストの方や、クラスメソッドの横田さんなどが、「こんな可能性がある」「うちの開発の手順はこんな感じだ」「こんなもの作ってみた」という話を入れ替わり立ち代わりしてくれて、「AIRの凄さが今ひとつぴんとこない」「Flexで開発するイメージが湧かない」「ブラウザの中でなんでも済ませちゃ駄目なの?」という気持ちにうまーく応えてくれたような内容だった。
最初の「Adobe RIA Technology Overview」は、過去を振り返って「コンテンツのリッチさ」「リーチできる幅の広さ」で比較した時に、どちらも低いのがメインフレーム、「リッチさ」だけが高いのがウェブアプリケーション、「リーチの幅」だけが広いのが以前のデスクトップ、そしてどちらも高いのがリッチインターネットアプリケーションで、ここをAIRが担っていくという話。
このセミナの中で繰り返し出てきたのは「どうやって開発していくか」という話だったけど、一貫していたのは「AIRを始めとしたRIA(リッチインターネットアプリケーション)の開発には、デザイナーとデベロッパーが融合されたチームが必要」ということ。
実際、Flashで作ったものをそのままコンポーネント化できるエクステンションを使って、デザイナーがコンポーネントを作る、全体が出来上がってきたらデベロッパーが必要な箇所にそのコンポーネントを置く、という流れで作業をしている、という会社の話もあった。
面白かったのはSiTE4Dが「CS3とFlex3によるワークフローご紹介」と題して丁寧に説明してくれた「RIA開発の流れ」。
インフォメーションアーキテクチャ(情報の設計者)、デザイナ(ユーザインタフェース、絵を描く人)、デバロッパ(インタラクション、動きを作る人)の3名構成で、同時進行で開発をしていくそうだ。
実際出力するものはインフォメーションアーキテクチャがODF、デザイナがPNG、デベロッパがActionScript。
そしてMXMLやCSS、SWFについては「ワークフローを一定化しすぎると返って破綻し、お客様のためにならない」という考えから、境界線は敢えて曖昧にしているらしい。
確かに案件ごとや投入された人ごとで異なる点が多いんだから、全てを一定化しない方がいいというのは納得出来る。
その3名が決まったら、
インフォメーションアーキテクチャが1. 構造設計、2. 機能設計、3. 製品ガイド作成を行い、
デザイナが1. デッザン、2. デザインカンプ、3. パーツ作成を行い、
エンジニアが1. 調査・研究開発、2. プロトタイプ、3. プロダクト作成を行う、という形で同時進行でプロジェクトが進む。
で、お客様にはそれぞれ1が終わったらPDF、2が終わったらSWF、3が終わったらAIRファイルをお渡しするらしい。
実際に開発している「アスクルデスクトップベータ」の資料やら本体やらを見せながらの説明だったので、かなり「おおお」と思った。
やっぱりサンプルよりも、本当の開発で使ったものや、本当に顧客に提出しているものを見せてもらえる機会って貴重だなー。
点々と職を変えない限り、他の会社の「開発資料」や「顧客向け資料」なんて見られないし・・・。
あと、もうひとつ「おおお」と思ったのは、「仕様書になってしまうと、お客さんにとってイメージがつきにくいので、製品ガイドという形で見開きの資料を作成している」という話。
確かに、直感的に分かりにくくて読まない使わない見ない在ることすら知らないような仕様書よりも、製品ガイド(しかも仕様はちゃんと書いてある)の方がずっといいよね。
言葉の問題かもしれないけど、そっちを目指すべきだったのかも知れない、と個人的に反省。
後は、「デザインは概念によって分類している」という言葉。
これはすごい、実際にどうやってるのか見なかったら、血の通ってない言葉としてスルーしていたかも知れないけど、見て、聞くと、すごい。
デザインは「概念」に基づいて分類しているそうだ。
この「概念」っていうのは、例えば「前進」「後退」「入力」などのことで・・・「ログイン」や「=」は前進に分類されるから、どちらも同じ「前進」のデザインを踏襲する。
ページごととか、機能ごとにデザインを考えるのが私にとっての「普通」だったので、これはびっくりした。
でもユーザにとっては絶対この方が使いやすいよね、ページが違っても根底にある「概念」が一緒なら戸惑わない。
このSiTE4Dの話の他にも、ある会社ではお客さんとのやり取りは全てPDFで行っているが、他の会社ではエクセルやパワーポイントでイメージを見せて、そこに意見を書き込んでもらってやり取りしている、というような開発の方法が聞けて楽しかった。
あと、開発の過程ではなく、使ってみたい!すごい!と思ったのがアドビシステムズ社で実際に使っているという社内向けAIRアプリケーション。
全世界に5000人居る中から社員を検索して写真やプロフィールが見られる、ここまではまあ良く聞く話かもしれないけれど、そこからメッセンジャーみたいに相手の状態が見られるし、その人が誰と一緒に仕事をしているのかというレポートラインも見られる、さらに座席がどこのオフィスのどこにあるのまで確認できる。
絶対便利だ、欲しい、派手じゃないけどこういうのが欲しいです。
最後に「国内デベロッパーによる、最新Enterpirse RIA開発事例ご紹介」で5社がそれぞれ開発事例を紹介して終了。
場内のネットワークが上手く繋がらず、楽天が必死に甘栗のサイトを開こうとするとカーネルパニックを起こしてMacごと落ちるというハプニングもあり、私の中ではすっかり「楽天=カーネルパニック」・・・ではなく、良いユーザインタフェースについて自社の考えを述べていたのが印象深かった。
「ダサくてもいい、エッジでクールでなくても、ユーザが望むものを提供すべき。
目的にあわせた適切な情報提供は見た目に勝る」
実際楽天のお客様の層を考えれば、縦に死ぬほど長くても、地方の商店街みたいな色合いでも、結果的に甘栗が大量に売れているということで「ユーザが望むものを提供できている」という裏づけになっているのかも、どの層に対しても「これがUI的にすぐれているんです!」って押し付けるのはおかしいよね。
紹介していたのはフォトアップローダー、知らなかったけど「着画」(買ったものを着ている画像)という言葉があるようだ。
しっかし「楽天 フォト アップ」「楽天 AIR フォト」あたりで検索しても何も出ないのは、ログインユーザ向けにしか案内ページがないからでしょうか・・・。
もうひとつ、自社で使っているツールを紹介していたのが大日本印刷。
ものすごく「大日本印刷」という言葉が似合わない(失礼!)な方が、「社内におけるプロジェクトや経営の判断のために手作業で行っていた集計を、AIRに任せられる部分はAIRに任せて、『判断』だけに注力できるようにした」というツールを紹介していた。
(それにしても楽天といい大日本印刷といい、ちょっと自虐的な自社紹介が流行っているんだろうか?)
これはー!
このアプリケーションは社内でプロトタイプまでを作って、実際の実装はクラスメソッドに頼んだそうな。
すごいなー、鳥肌が立った。
最後に株式会社フィードテイラーの「常駐型AIRアプリケーション」。
タスクトレイに常駐して、必要な銘柄のIR情報PDFを取ってくるAIRアプリ、「IRCastPro」
すっごくニッチだけど、特定の人にとっては便利なんだろうな。
しかしそれ以上に感じたのは、この人がすごくプレゼンテーションが上手かったこと。
今日は幾つに分けて何を話すよ、繰り返すけど大事なポイントはここだよ、最後に話したことをざっくり振り返るよ、大事なのはここね、という感じでポイントをきちんと伝えられるように話が構成されている。
ぼんやり聞いてると気付かないかも知れないけど、ああやって話すの難しいんだよね、素晴らしい。
と、いう感じで予定より4,50分遅れて終了。
AIRやFlexのことを知っている人が増えて、裾野が広がってきたと同時に、既にこんなすごい物を作っている会社があるんだ、と愕然。
喜びに満ちた驚きを与えられる機会って、こうして外に出て行かないとなかなか無いよな。
お土産にAdobe:Innovation これまでの25年、これからの25年という本を貰った、わーい。
会社の過去、現在、未来、そして扱っている商品についてのみ書かれた本を貰って、「嬉しい」と思ってもらえるような会社が世の中に幾つあるだろう。
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